
こんにちは、店長の豆だぬきです!
近頃、電車などでリチウムイオン電池が発火したというニュースが多くなっています。デジカメやゲーム機など、リチウムイオン電池が含まれる商品は、eBayの商品だから心配ですよね。いざ売れて発送しようとしたら「あれ?これって送れるんだっけ…?」って不安になったことはないでしょうか?
下手に送って返送されたら大赤字だし、発送のルールが複雑でよくわからない!という人も多いはずです。今回は、eBay輸出でよく使う日本郵便、FedEx、DHLの3社について、リチウムイオン電池を含む商品を発送できる条件をわかりやすく解説します!
この記事を読めば、もうリチウムイオン電池の発送で迷うことはなくなります。安心して商品を扱えるように、しっかり確認しましょう!
なぜリチウムイオン電池の発送は厳しいの?
リチウムイオン電池は、強い衝撃が加わったり、高温になったりすると、発火や爆発の危険性があります。特に飛行機で輸送される場合は、気圧の変動もあってリスクが高まるため、国際的に厳しいルールが設けられているわけです。物流業者各社も同様に、リチウムイオン電池を「危険物」として、細かい発送ルールを定めています。
リチウムイオン電池の種類をチェックしよう
リチウムイオン電池が含まれる商品の発送ルールを理解する上で大切なことは電池の状態です。国際郵便のルールでは、大きく分けて2つのパターンがあります。
- 機器組み込み (UN3481)
- ノートパソコンやスマートフォンのように、機器本体に電池が内蔵されている状態
- 機器同梱 (UN3481)
- デジカメと予備バッテリーのように、機器本体とは別で、同じ箱にバッテリーが梱包されている状態
上記の前提条件を理解した上で、覚えておくことがあります。リチウムイオン電池単体(モバイルバッテリーなど)は、ほとんどの物流業者で原則発送が禁止されているから注意が必要ということです。
物流業者のルール
実際に物流業者はどのようなルールになっているか整理しました。
日本郵便の発送条件
日本郵便は、「機器に組み込まれているか、取り付けられている」リチウムイオン電池に限り、一定の条件を満たせば国際郵便(EMS、国際eパケット、小形包装物など)で発送できます。
対象の電池 | 機器に組み込まれている、または取り付けられているもの |
1個の電池のワット時定格量 | 100Wh以下 |
1梱包あたりの個数 | 機器4台まで、電池8個まで(1つの機器に電池2個まで) |
必要な手続き | 国際郵便マイページサービスでラベルを作成、内容品に「lithium ion batteries installed in equipment」等と正確に記載、危険物ラベル(ある場合)を貼り付け |
注意点 | 国によっては発送不可の場合がある(ドイツ、イタリアなど)、リチウムイオン電池単体では発送不可 |
日本郵便は、個人セラーが少量の商品を送るのに便利です。しかし、国によってはNGなのが最大のネックとなります。発送前には必ず日本郵便の国・地域別情報で最新の状況を確認しましょう!
FedEx (フェデックス)の発送条件
FedExは日本郵便より条件は緩やかで、多くの国へリチウムイオン電池を含む商品を発送できるのが強みです。
対象の電池 | 機器に組み込まれている、または同梱されているもの |
1個の電池のワット時定格量 | 100Wh以下 |
1梱包あたりの個数 | 梱包全体の総重量が5kg以下 |
必要な手続き | 「リチウム電池 Section II」のラベルを貼り付け、インボイスに「Lithium ion batteries in compliance with Section II of PI966 (同梱) / PI967 (内蔵)」等と記載 |
注意点 | アカウント開設が必要、梱包の強度など、FedExが定める梱包基準を満たす必要がある |
FedExは、日本郵便で送れない国にも発送できるのが大きなメリットです。高価格帯の電化製品を送るなら、補償も手厚いFedExが安心です。発送前には必ずFedExのカスタマーサービスに確認するのがおすすめとなります。
DHLの発送条件
DHLの基本的なルールはFedExと似ています。しかし、DHLならではのルールもあるからしっかりチェックしましょう。
対象の電池 | 機器に組み込まれている、または同梱されているもの |
1個の電池のワット時定格量 | 100Wh以下 |
1梱包あたりの個数 | 1梱包あたり、リチウムイオンセルは4個まで、またはリチウムイオンバッテリーは2個まで |
必要な手続き | インボイスへの正確な記載、DHLが指定する梱包方法の遵守、(必要な場合)ラベルの貼り付け |
注意点 | アカウント開設が必要、FedExよりも1梱包あたりの個数制限が厳しい、事前にDHLの営業担当への確認が推奨される |
DHLも幅広い国に対応しているのが魅力です。しかし、FedExに比べて少し条件が厳しい場合があります。利用する前には必ずDHLに問い合わせて、発送する商品が条件を満たしているか確認しましょう!
まとめ:各社のルールを理解して、安全に発送しよう!
いかがだったでしょうか?
今回はリチウムイオン電池の発送ルールについて解説しました。
最後に本記事のポイントです。
- 日本郵便:手軽だけど、発送できない国がある
- FedEx:対応国が多くて頼りになる。Section IIラベルを忘れずに
- DHL:こちらも対応国は多いが、個数制限などに注意が必要となる
どの物流業者を使うにしても、一番大事なのは「発送前に必ず最新のルールを公式サイトやカスタマーサービスで確認すること」です。ルールは頻繁に変わる可能性があるため「前はこれで送れたから大丈夫」と油断するのは禁物となります。ルールをしっかり守って、トラブルなくバイヤーさんの元へ商品を届けましょう!
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