
- 現状のトランプ関税の影響を知りたい
- 今は結局どうなったの?
- 目まぐるしく変わるから整理した情報が欲しい
こんにちは、店長の豆だぬきです。
前回の記事「【緊急】DHLが米国向けの中国・香港原産商品を一時停止。関税問題の影響か?」(2025/4/21公開)では、米国向け輸出をめぐるトランプ関税の動きと、それに伴う物流制限について速報でお届けしました。今回はその続報として、2025年5月11日時点で明らかになった物流・関税の最新状況と、私たちeBayセラーが取るべき対応について整理してお届けします。
最近この手の記事が多くなってしまい困りものです。
今まで起きたことを発生順に整理
ここ最近で起きた出来事で、eBayセラーに影響があるものを整理しました。
eBay SpeedPAK Economy が一時停止。原産国が「中国・香港」の商品が対象
2025年4月26日より、eBay公式物流「SpeedPAK Economy」は、中国本土または香港を原産国とする商品を米国に発送できなくなりました。発送予定の商品に1点でも該当する場合は、取り除かない限り全体が差し止め対象となり、返送されるという厳しい対応。セラーには一刻も早い商品仕分けと発送手段の見直しが求められています。
DHL経由の「SpeedPAK Express」は再開へ
朗報もあります。一時制限されていた「SpeedPAK-Ship via DHL」による発送は、2025年4月28日正午より制限が撤廃され、再び利用可能になりました。ただし、商品が中国または香港製である場合は、特別関税の対象となるため、コスト計算には要注意です。
2025年5月2日から、デミニミス(免税)ルールが撤廃
さらに大きな動きとして、米国は2025年5月2日から「原産国:中国または香港」の商品に対して、800ドル以下でも免税としない新制度を施行しました。
つまり、商品の価格に関係なくすべて関税対象。たとえば150ドルの中国製掃除機でも、最大145%の関税が課されるケースも。これは事実上、eBayでの中国製商品の競争力を奪う内容です。
米国の正式通関基準も変更
これまで800ドルを超える商品に求められていた正式通関(Formal Entry)の基準が、2,500ドル以上に緩和されました。(※中国郵政や香港郵便を除く)高額商品の扱いがやや柔軟になった一方で、低額中国製品への厳しさが際立つ変更です。
対応ポイント
今回の一連の変化を受け、eBay輸出セラーが取るべきポイントは以下の通りです。
- 商品の原産国(COO)を必ず確認。中国・香港製は要注意!
- 出荷前に関税率を事前にチェック。カテゴリ別の米国関税コード(HTSコード)を把握しよう。
- 配送方法の切り替え。DHLやFedEx経由での発送を検討しよう。(ただし関税あり)
- COOを分けて在庫管理。SKUや在庫一覧に原産国を明記しておこう。
【まとめ】しばらくは「脱・中国製」の流れが加速か
今回の米国の関税変更は、明らかに中国製品をターゲットにした保護主義政策の一環といえます。eBay輸出セラーにとっては、仕入れ先の多様化や、出品戦略の見直しが避けられないタイミング。とはいえ、事前に情報をつかんでおけば十分に対応は可能です。
今後もこの動向を注視し、随時情報を発信していきます。
本ブログでは、ebayのリサーチや出品、在庫管理機能をひとまとめにした「まめツール」を紹介しております。
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最後まで読んでいただきありがとうございました!それでは、次回のブログもお楽しみに♪